地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪



瞼、鼻、頬、顎…



涙があるところ全てに唇をつけていく。






陸が唇を離した時には、あたしは顔を真っ赤にしていた。




「りんごみてぇーだな…?」



顔を見た陸が感想を述べる。



「///////////」



さらに赤くなるあたしの顔。



う゛う゛―おさまれっ!


念じてみても効果は無い。



コツン―…


陸が額をくっつける。



絶対また体温上がった…



視線を合わせれなくてキョロキョロしてしまう。




「落ち着いたか…?」


小さくあたしだけが聞こえる程度の声で聞く。



「…うん」


答えるとまた頭を撫でてくれる。



シャツを握る手にも力が入ってしまう…





「杏のせいじゃねぇから」