瞼、鼻、頬、顎…
涙があるところ全てに唇をつけていく。
陸が唇を離した時には、あたしは顔を真っ赤にしていた。
「りんごみてぇーだな…?」
顔を見た陸が感想を述べる。
「///////////」
さらに赤くなるあたしの顔。
う゛う゛―おさまれっ!
念じてみても効果は無い。
コツン―…
陸が額をくっつける。
絶対また体温上がった…
視線を合わせれなくてキョロキョロしてしまう。
「落ち着いたか…?」
小さくあたしだけが聞こえる程度の声で聞く。
「…うん」
答えるとまた頭を撫でてくれる。
シャツを握る手にも力が入ってしまう…
「杏のせいじゃねぇから」

