地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪

固まったまま、陸を見つめる。



見つめても涙は溢れて―…



すると、また陸が頭を撫でてくれる。






思わず陸のシャツを握った。



うわっ握ってどうすんのよっ!?



自分の行動が恥ずかしくなり俯く。



でもシャツは握ったままで…





「……杏…顔上げろ。」


命令口調だけど、優しい声


ゆっくりと顔をあげた。



「…ん…」



優しく瞼にキスを落とす。


出て来る涙を吸い取るように…優しく



「…っん…」



頬に伝っている涙にもキスしてくる。




は…恥ずかしい…//////


離れようと顔を背けるけど、手で後頭部を押さえられて動けない…




「//////////」



顔が、体が、熱くなってくる。



どうしよう…心臓速くなってくるんだけどっ…