「こっちは見たっけ?」


「うん、さっき行ったから大丈夫でしょ。」



校内を1階から3階まで見て回る


校舎がいくつもあるから結構大変


でも今はその大変さが有り難い

余計なことを考えなくて済むから…




校舎が終わり、最後は校舎裏へ・・・・



校舎裏には裏門があり

そこから出入りする生徒も多い。



今の時間は部活動生が多いから、利用者はいない




藍鬼と2人でトボトボと向かう。


「杏ちゃんあんまり焼けてないね」

「夏休み中修行だったからね(笑)」



藍鬼と夏休みの話をしていたとき



「あっ!!陸君いるよっ!!」


あたしから離れ、走り出す


「えっ藍鬼?」


雑鬼でも妖怪だから人間の臭いには敏感らしい



タタタッ・・・・


駆けていく藍鬼を追いかける



あんまり会いたくないな・・・


今日の噂が頭から離れてくれない

そのため駆ける足も自然と遅くなる