「返事は?」


「はい」



ニッコリ笑って奴は、教室を出て行った。





ポケットからケータイを出して開くと



電話帳に陸の番号とメアドが登録してあった。




神崎杏樹。

高校1年生。

入学してまだ二ヶ月。



秘密がバレたのは最悪の人物だったのかもしれない。



しばらくは自分の席で放心していた。