地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪



あれ・・・?

陸を見ると不機嫌なカンジ。



なぜ?


あっやっぱり似合ってないんだ・・・


ガーーン・・・落ち込む・・・(泣)




「杏。」


顔をあげる。




「足の後ろの方にナメクジいんぞ?」




「っーーいやっ!!」


目の前の陸の首に抱きつく。



ギュッとくっついた。





頭を撫でられる。


「もういねーから。」



「ほんとう・・・?」



首から顔をあげ、涙目で後ろを見る。




その時、陸が周りにいる男達に

舌を出し笑っていたなんて気づかなかった。