地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪




陸の姿を見た瞬間、鼓動が早くなる。




「どーした? 気分でも悪いのか?」



近づき、コツンとおでこを合わせる。



キャアアアアーー///////



一気に顔が熱くなった。



「っ・・・・別になんでもないよっ。」


手で押し返し、離れる。




自覚した途端、顔が直視出来ないっ・・・・



俯くけど顔は熱いし、心臓はバクバクなってる。



ど、どうしよう・・・!




こ、これは・・・・逃げるが勝ちっ!!



そう思うと、一目散で教室へ戻った。



「杏のヤツ、なにしてんだ・・・?」



後ろで不思議そうな顔をした陸がいたけど、気づいていなかった。