陸が女の子に囲まれていると、モヤモヤした気持ちになる。


・・・・これって陸の言う”妬いた”ってことなんだろうか?



そんなこと・・・・あるのかな?



ああーーーわかんない・・・・



頭を抱えてうなる。


う゛う゛ーーー・・・・・






ピンポーン・・・・



家のチャイムが鳴ったと思ったら、


ガラッと玄関が開く音がして、バタバタと階段を登ってくる音がする。



バターーン・・・



「杏樹いる!?」


勢いよくあたしの部屋の扉を開け、柚莉が叫んだ。



「はーい、ここだよ。」



片手に本を抱え、手を挙げる。



「ちょっとっ杏樹、どういうこと!?」



ズカズカと中に入ってきた柚莉が、仁王立ちになる。



「は?なにが?」


「なにが?・・じゃないっ


どーして彼氏が出来たこと言ってくれなかったの!?」



・・・・・はいっ!?


柚莉からの爆弾発言に固まる。