「うるせー大声出すなよ。」


耳を押さえながら、顔をしかめる。


「だって・・・あっ!!」


バサッと布団の中を見る。


よかったあー浴衣着てる!


最悪のことは、なかった様なので、ひとまず安心。


「なに?ヤったと思った?」

「ばかっ!!」


ニヤリと笑う陸を、一発殴る。


「いて・・・・」




「で、なんで陸と一緒なの?」


「・・・お前、昨日のこと覚えてないのか?」


陸の言葉に昨日のことを振り返ってみる。


「昨日は・・・無理矢理、陸に連れられてパーティーに出て・・・

お嬢様と対決して・・・料理食べて、それでジュース飲んで・・・


あれ?ジュース飲んでからの記憶がない!!!」


「・・・あれ酒。」

「へ?・・・」


キョトンと陸を見る。


「お前が飲んだジュースって酒だったの。」


「えええーーーー!!」


「潰れたお前を俺が、支度したこの部屋まで運んだの。」


「あ、ありがとうございました。」


思わず、ペコリと頭を下げる。



「・・・・それからが大変だったけど・・・」


ボソッと何か言ったから、顔をあげた。