パチっ・・・


勢いよく目を開け、瞬きをする。


「あれ・・・ここどこ・・・?」


目だけを動かし、部屋の中を見渡す。


首を右にむけると、スヤスヤと眠っている陸がいた。


「・・・きれいな寝顔。」


ニキビとか1つもないキメが細かい肌。

全ての顔のパーツが整っていて、非の打ち所がない。



・・・・ん?


今、自分が置かれている状況を考えてみる。


ここは・・・・どっかの部屋・・・?

んで、陸と同じベッドに入ってねてる・・・。


「・・・・・・!!!!!!」


声にならない悲鳴をあげる。



「ん・・・・・起きたか?」



隣から声がして、ロボットのようにぎこちなく顔を向ける。



「おはよう、杏。」


「おはよう、陸。」


はっ!!条件反射であいさつを返してしまった・・・!!!


「おはようじゃないっ!!」


「は?」


陸が額にシワを寄せる。


「なんで・・・あんたと一緒に寝てんの!?」


ガバッと起きあがりながら叫んだ。