地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪

「柚莉…？」


「あたしの幼なじみ。霊感が強いの。」


「あぁ…松沢柚莉か…」


「知ってるんだ？」


「この学園じゃ美少女として有名だし、男子で知らない奴いないだろ。」


「…なるほど…そうだね。」



男子で知らない奴いないって…柚莉どんだけ有名人なんだ？


モテるのは知ってたけど。
すごいなぁ…


「そのお陰であたしは変な男や妖怪に取られないように大変な日々だけどね。」


あたしの言ったことに、陸がクスリと笑った。


「お疲れ様（笑）でも…護るの疲れないのか？」


「疲れないかな？もう１０年以上だし慣れた（笑）



それに…柚莉はあたしに“光”をくれたからね♪」



「“光”？」


意味不明だと言うように顔に傾げる。