「ふぅ……終わった…」


手で汗を拭う。



火の消えた部屋へ足を踏み入れる。



ミシ……


ほとんどのものが燃え、原形を留めていなかった。






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「1−D全員いるかぁー?」


「神崎がいませーん」


「はぁ?まだ帰ってないのか?」


「先生ーここにいますっ!」



あたしは手を挙げてアピールする。


ここは、学園の校庭


火災が起きたため、全校生徒が避難している。



クラスの点呼が終わるまでに何とか間に合った。



遠くから警察や消防車の音が聞こえる。