――翌朝――――


「おはよ 柚莉」


教室に入り、柚莉に挨拶をする。


柚莉もあたしの席にきた。


「おはよう 杏樹」


今日もニコリと微笑む。


はぁ〜もう可愛いすぎる…。




「昨日の放課後、アレやったの?」


あたしが柚莉に見とれていたら話しだした。


「やったよ、家庭科室でね。」



「ケガしなかった?」


「うん 調伏はちゃんと出来たしケガもしてないよ……けど…。」



「けど?何かあったの?」

柚莉が首を傾けながら聞いてくる。


「はぁ〜一人の男子生徒にバレちゃった。」


あたしはため息とともに言う。



「えぇぇぇ―!誰に!?」

柚莉は元々大きな目をさらに見開いてる。



「滝本 陸っていう人。」


「…はぁ〜〜!?」



いきなり大声を出すからビックリした。


あたしは慌てて会話を聞かれてないか周りをみる。



しかし、クラスメートはみんな朝のお喋りに夢中であたしたちの会話なんて聞いてなかった。



ホッとして柚莉に視線を戻した。