二人をジーっと見ていたら、お父さんが焦った感じで話し掛ける。


「杏樹、男にバレたって…何もされなかったか?」


「へ?何もされてないよ?ってか…あたしみたいなのに何かする男の子なんていないよっ」


あたしはお父さんに向かって言う。



「「「……………。」」」


あれ…?みんな黙っちゃった。



「お父さん、どうかしたの?」



不思議で聞く。


「いや…なんでもない。」

「あっ!バレた人にはちゃんと口止めしといたから大丈夫だよ。」



「そうか…ならいいんだ。」



「ほら!ご飯冷めちゃうわよ」


お母さんの一言でまた食べはじめる。



三人の態度が気になったけど、それからは何もなかった。





―――――――
夕食後 あたしは自分の部屋に行った。




その頃 リビングでは

両親と祖父が話していた。