地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪

「ダメっ…陸っ…」


抵抗しようとすると、




またさっきの甘いキスが降ってきた。

壊れ物を扱うように……




こんなキスされたら、大切にされてるって思っちゃう……。



キスしてても陸の手は止まらなくて、あたしの浴衣の中に入って来た。



浴衣と言っても、ホテルに備え付けの簡単なもの。


生地は薄いし、帯は一本。

陸の手が入って来るのは簡単だ。









唇をあたしの首筋に落とす。


っ!!!


ビクンと体が跳ねた。


「ふーん…首弱いんだ?」

意地悪くと笑うと、陸は首にキスする。


襲ってくる感覚に、自分でも信じられない甘い声を上げてしまう。