先に答えてくれたけど…昼寝!? なんでもないと言うような顔で言われ、あたしはキョトンとなる。 「ひ、昼寝するためだけにこんな所まで上ってきたの?」 あたしたちがいる階は、図書館の10階…つまり最上階。 昼寝するためだけに上がって来るにはちょっとキツいんじゃ? 「ここが一番静かなんだよ。」 「へ?」 「他の場所じゃ女子にキャーキャー言われるし、うるさくって眠れねーの。」 ああ…それでか。 でもさぁ…… 「昼寝するんだね、優等生の王子様でも。」