地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪


「そいつらって妖怪なのか?」あたしはコクリと頷く。

「で、さっきの妖怪になんかしたのもあんた?」


「み、見てたの…?」


「あんたが、この妖怪連れて部屋に入るとこからな。」

うそ…

「あんた何者?」

「別にっ何者でもないっ」

「はぁ〜?汚れた魂…なんとか…言ってたじゃねえか。」

ギクリッ……バレちゃってる……。


「はぁ〜見られたならしょうがないか…。」


「さっきのこと話すけど、誰にも言わないで。」


あたしはポツリポツリと話した。


―――――――――


「ふ〜ん、陰陽師ねぇ…」

「お願いだから誰にも言わないでよ」


「……いや、バラす。」




「はいっ?バラさないって言ったじゃん!」




「俺、バラさないとかなにも言ってねぇよ?」



ガーン!



「あんたが勝手に喋っただけだよな?」



「おっしゃる通りです。」


自分の失敗に落ち込む。