地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪

顔はこけていて、体は細身。

目だけがぐりっと突き出ていた。



髪が長く、ざっくばらんに膝の近くまで伸びてる。




『びびったか?』

口端を上げて聞いてくる。

「まさかっそんなわけないでしょ!」


フンッと笑って返す。



「なんでこんな所にいるの?」


奴を見上げながら聞く。



くっ首が痛い…!


40㎝くらい差があるからほぼ真上を見る感じ…。



『あるお方のご命令だ。』

「あるお方…?それって誰よ?」