『なにっ!?』
また同じこと言ってる…
「この前も思ったんだけどさ、
たかが失恋くらいで死ななくてよくない?」
『あんたみたいな小娘に、私の気持ちなんかわかんないわよっ!』
「うん、わかんない。
だって恋愛に興味ないもん。」
『なっ!』
「だから思うわけ。たかが失恋で大切な命を無駄にするなんて。」
『くっ…』
女が顔をしかめる。
「バカらしいと思わない?」
『…っでもあの男は…ずっと一緒にいようって言ったのに、簡単に私のこと捨てたっ!』
「んなら、それだけの男だったと思えば?」
『でも許せない!!』
そういった途端、黒い妖気が増した。
『私の邪魔するなら、関係ないあんたでも許さないよ』
「正気に戻る気はないわけ?」
『あるわけないでしょう。私は復讐するんだから』
「そう…ならしかたない…調伏する。」
『私を?ざけんじゃないわよ』
そう言うと物凄いスピードであたしに向かってきた。

