「あの―柚莉は?」 「あっそうだったわね。柚莉――!!杏ちゃん来たわよ―!!」 玄関から大声で呼ぶ。 「今行く――!!」 奥の方から声がしたと思ったら、柚莉がやって来た。 「ごめんね、待たせちゃって。」 そう言うと、サンダルを引っ掛けてあたしのところまでくる。 今日の柚莉は、ピンクの小花柄ワンピースに薄手のカーデを羽織っていた。 ……可愛すぎる……。 あまりの可愛さに見とれていると…。