−ん? 足にふわふわとしたものが当たる。 サラサラとしているようなフカフカとしているような、そんな心地よい感触がストッキング越しに感じられた。 −猫、この中ですか? 「ん?」 おばさんはコタツの中に手を突っ込む。 そして、しばらくごそごそとしていたかと思うと、中からクリーム色の物体を引き摺りだした。 「どうしたんだろうね、今日はなかなか出てこなかったよ」 おばさんが私に掲げて見せてくれた、そのクリーム色の生き物は、私を見ると照れくさそうにプイっとそっぽを向いてしまった。 −ろく!