少しだけ焦げた自分の髪の毛の匂いで勢いを消される敦士の顔には知らずと冷や汗が流れた。 「それとも、やっぱり兄弟だけあって云っただけじゃ分かんないかなぁ? 兄貴みたいになりたいの?」 急いで首を横に振るのが精一杯の返事だった。 「そうそう。真面目に歌ってりゃいいんだよ。なにも、こんなことしなくったってさ。 オマエんとこのバンドだって、ちゃんとファンついてるだろ?」