臆病なサイモン









「…はいはい、そういう時は」

今は今で、ちょっと楽しかったりするし。


「もち、サイモンの奢りだよね」

「秘密」があったって、ダチンコはダチンコで居られるんだって、誰かさんに言われたからさ。

俺とダンゴの場合、ダチンコじゃなくて「話し相手」だけど。



「…ジャーンケンッ」

にやりと笑うダンゴは、クールでイカすから、嫌いじゃないし。



「「ポン!」」


実はノリがイイトコなんかも、な、悪くないっしょ?

俺達、結構うまくやってるかも、って思う。

それって俺の勝手な思い込みだし、なんかカップルみたいな言い方でイヤだけどさ。

うまくいってんのは、マジだと思ってる。



「パピコよろしく」

だからその日も、「謎」だらけのダンゴはいつもと変わらずにやりと笑ったんだろうし。

これが続くならまあ、知らないまんまでいいじゃん、て、思うよ。

「話し相手」から「ダチンコ」になる時が来ても、俺、絶対、詮索しない。


決めたし。



…なんてな。


ノンキに考えてたこの時の俺、シネ。