「ダンゴ、今日、何時まで居る?」
いざ弱いとこをさらけ出してみると、なんだか居心地が良かったりして。
構える必要もないし、ひた隠しする必要もない。
から、ぶっちゃけると、ダチと居るより家に帰るより、ダンゴと居る方が楽チン。
まあたまに鋭いご指摘なんか頂いちゃうと繊細な俺は落ち込んじゃうけど。
でも基本的に、ダンゴは口出しをしない。
俺が周りのダチンコに対して一線引いてビビってるのを知ってて、それでも必死こいてダチンコごっこしてる俺を教室で見ても、なにも言ってこない。
そういうとこ、やっぱ尊敬する。
…こんなん、ダンゴが転入してきた時は思ってもみなかったけど。
ニンゲンてフシギー!
「…今日はちょっと早く帰るよ」
「あ、マジで。なん、…なら俺も」
教科書を眺めながらそう言ったダンゴに、軽いノリで「なんか用事?」て言いそうになって慌てて止めた。
ダンゴのプライベートには、口出し禁止。
俺が助けられてる分、俺からも詮索はしないって決めた。
『…段のヤツ、二組の男子と同棲してるんだってよ』
―――そりゃ、気になるもんは気になってるんだけども。


