だけどさ、そうやって人気ばかりを追い求めてたあたしは、人気とともについてくる別のものがあるってことを、すっかり忘れてた。

ただ、有頂天になってただけなのかもね。

たいして苦労もしないで売れたから。

アイドルなんて、たいしたことないじゃんとか思ってた。

そんな、恐いもの知らずになりつつあったあたしの元に、

ある日、一通のファンレターが届いた――。