「そ、そっか。友達ね、友達」


なんとなく恋ちゃんがホッとしているように見えるのはあたしだけ?


他のバスケ部のみんなは練習試合をしている彼らを応援している。

つまり、全くこっちを見ていないわけで……。


「……恋ちゃんは?」

「え!?」


……まぁ、聞いてきたなら、その可能性も考えられるわけで……。


「あ、あたしは……」


さぁ、恋ちゃんの心の内をあたしに話すといいよ。

あたしだって好きな人がいるんだ。

翼が大好きだって、胸を張って言えるよ。


だから、そんなに隠す必要はないんだよ。

堂々と好きになってても、いいんだよ……。


「……スキ、だよ……」