……この、なんとも言わせない花音が、ある意味スゴいと思った。
さすが花音だとしか言えない……。
「えっと……その花音が告白したことと翼が柚縷ちゃんの家に行ったことがなんで関係してるの……?」
「新年の挨拶ついでにあたしのこと聞いてるんじゃない?あたしがいると気まずくなるしね」
つまり翼は今柚縷ちゃんサイドを聞いてるってこと?
「いつまでも気まずいままじゃいられないから、あたしは普通に接する予定なのに」
「柚縷ちゃんはいきなりわかった事実のショックが大きいかもね」
「あたしを一人の女として見てくれるようになるなら、それくらいしてもらわなきゃ」
そう言う花音の表情は、嬉しそうだった。
スッキリした顔をしていた。



