そう言って柚縷ちゃんに近付いて行った。

そしたらいきなり腕を引かれて、バランスを崩してあたしの上半身は柚縷ちゃんの上に乗った。

そして優しく背中に手を添える。


「ゆ、柚縷ちゃん!?」


いきなり抱きしめられて、大パニック!

一気に心拍数急上昇。


「やっぱり、葵ちゃんは葵ちゃんだ。ずっとずっと大好きだった、葵ちゃんだ……」


耳元で囁かれた声は、あの柚縷ちゃんじゃないみたいにキレイで、優しくて。


「好きだったよ、ずっと」


その言葉の意味は?


「小学生の時から、ずっと……」


どの、スキ……?