「ね、風春〜。お願いだから、あたしとより戻そう?」 昼休み、屋上。 昼食って寝て、静かに過ごそうと思ってたのに。 「だから無理だって。玲奈と俺は、もう終わったの。」 この前フった女がしつこい。 「それに俺は…」 「知ってるよ。」 “誰とも本気でつき合わない” それを言うのを遮るように玲奈の口から放たれた言葉。 「風春が本気にならないのは知ってるよ?でもあたしは、風春が好き。」