命懸けで、亡き父の仇を討つために。


 自分で自分のコーヒーのマグカップに毒を入れることで、自分は警察内部で被害者だということを印象付けたいらしかった。


 美和子にとって、全てが警察への復讐なのだ。


 山口は思っていた。


「いずれ美和子にもワッパが掛かるだろうな」と。