何故、僕は未だこんなところへ閉じ込められているのか? 何故、僕は…… まだ消えてしまわないのか? それは“生きている”ことと同義語なのだろうか? 僕はあの人と一緒にいなければ存在する意味がないというのに。 僕には帰る場所すらなく。 まるで這いずり廻る手首のように、あの人から切り離されてしまった。