スイッチ。私が手に入れたのは紛れもない権力だった。

あの後、教師が入って来てもみんなは私に怯えていた。

そんな様子を少し訝しげにしていた教師だが、もともと無関心な性格。いつもと変わらず出席をとる。

「松戸未来。」

私の名前が呼ばれる。だけど私は返事をしない。だって、ここで返事をしたら怒られるから。