アタシはソファーの空いてる方に投げられた。



「バーカ。アンタ、ウブだね」



クスクス、と笑ってヒカルは缶のプルタブを開けた。



なんか、キンチョーしてるのがアタシだけなのがムカつく。アタシはヒカルの肩にパンチを入れた。無論、全力で。



チューハイ右手にトースト左手のヒカル。



「うげー、絶対合わないよ。それ」



「苺はガキババアだから、きっとわかんない味だよ」



なんだよ、ガキババアって。意味不明。



「またぶさいくな顔になった」



ヒカルは柔らかい顔になってチューハイを飲み干した。



悪かったな、ぶさいくで。



ってか、ぶさいくって言ったり、可愛いって言ったり、どっちなんだよ。