遠くで色とりどりに咲き誇り、火花を散らす花火。
そのたびに体の芯が、衝撃と共に揺れた。
アタシは花火が一番綺麗に花開く瞬間より、役目を終えて散っていく瞬間が好きだ。なんでかわかんねーけど。
「苺、それ、美味い?」
「は?ん、あ」
ヒカルはアタシの答えを聞かず、パクっとアタシが歯で不器用に破いた袋にかじりついた。
「んまい。甘い味だ」
口を離し微かに表情を緩めるヒカル。こいつ、間接キスって言葉を知らないのかな?
「あれ?なんか不機嫌」
「別に……んぐ!」
別に不機嫌じゃねーし、とアタシが答えようとすると、アタシの口の中にみぞれの味が広がった。
そのたびに体の芯が、衝撃と共に揺れた。
アタシは花火が一番綺麗に花開く瞬間より、役目を終えて散っていく瞬間が好きだ。なんでかわかんねーけど。
「苺、それ、美味い?」
「は?ん、あ」
ヒカルはアタシの答えを聞かず、パクっとアタシが歯で不器用に破いた袋にかじりついた。
「んまい。甘い味だ」
口を離し微かに表情を緩めるヒカル。こいつ、間接キスって言葉を知らないのかな?
「あれ?なんか不機嫌」
「別に……んぐ!」
別に不機嫌じゃねーし、とアタシが答えようとすると、アタシの口の中にみぞれの味が広がった。



