もしゃもしゃと、ぬれせん食べる口はまるで木の葉を食べる、キリンみたい。



ってか、ヒカルってキリンに似てるかも。そう思うと、ウケるわ。



「なんか見てて腹いっぱいだわ。寝る」



笑いそうな自分を飲み込み立ち上がるアタシ。



「んーおやすみ」



それに対して答えるヒカル。ヒカルは意外と、小さな挨拶とかもしっかりしてくれる。



その度に、アタシの心はじわんと温かい何かが広がる。



不思議だ。こんなの初めて。



目を閉じると、ヒカルの、綺麗な翡翠色の瞳を思い出した。



きっと、あの目には、なにか温かい魔法がかかってるんだ。