「ここには、何故か変な連中ばっかり集まる。だからこそ、なんかあったら抱えこまず誰かに漏らせ。変な連中だから、逆に良いこと言う奴が出てくるぞー!」



紫苑さんが、アタシに温かい言葉をくれる。



三ツ葉荘の皆も穏やかな瞳で私を見つめた。



気のせいか、斜め向かいの、ヒカルの翡翠色の目が電球の光で温かみを増した。



この世に神様がいると信じてる人達と、今までアタシは無縁だと思っていた。



だけどその『有神論』もあながち嘘じゃないかも。



だって、こんな温かい場所に迎えてもらえるなんて、それ以外考えられないから。



アタシは今の幸せを噛み締めてご飯を食べた。



うん、やっぱり、美味い。