【完】ひとつ屋根の下で。




初めてこの部屋に来てから二週間はあっという間だった。



二週間と一日目今日は、日曜日で、アタシはリビングのソファーでごろごろ。



ここ、最近アタシの指定席。



「おい、マグロ。座りたいからどけ」



そこに現れる邪魔者。誰がマグロだ。



アタシはヒカルの声をシカトしてテレビを観る。



「無視するか。そっちがそんななら、強行手段」



「は!?ぐぇっ!」



あろうことか、ヒカルはアタシのケツの上に腰を下ろした。



「どーけー!骨が刺さっていてえ!重いし」



「ヤーダ。アンタが座るって言うなら話は別だけど?」



「あー!分かった。座るから退いて。まじて重いから」



アタシが言うと勝ち誇ったヒカルの顔。なんか悔しい。