【完】ひとつ屋根の下で。

「宝石みたいでキレーだと思う。アンタに合ってるじゃん」



アタシが瞳を見ながら言うと、ヒカルがアタシに目隠しをした。



「なんだよ?」



「マジ、変な奴。普通そんなこと思っても言わないだろ」



あー、もしかして。へー、ふぅん。



「あれ、ヒカル、照れてんのってか、照れれんだね?」



「別に。苺ごときに照れるわけないじゃん。馬鹿じゃない」



そうは言いながらも、アタシから離れてビールを飲み干すヒカル。……炭酸が喉にキタらしく、咳込んでいるけど。



「そっちこそ、ばーか」



「あー……マジ生意気。ゲホ」



咳込み過ぎな姿がなんかウケる。こんな奴、初めて。