「ってか、アンタいくつだからお酒飲んでるんだ?」



「煩い。アンタより三つも上なの。未成年は黙れ」



三つ上ってことは、今21か。案外若いような、ガキくせえ癖に年食ってるような。



「年上は敬えよ、苺」



「ヤーダよ。誰がアンタなんか敬うかよ」



アタシはそれだけ言うと、麦茶を口に含む。



独特の苦みが口の中に広がり、体に冷たい何かが広がる感覚。



「やっぱりムカつく。また生活妨害しようかな」



「別に?気にしないからどうぞご勝手に。無駄な労力と精力ごくろーさん」



アタシが答えると、鼻で小さくヒカルが笑った。それも高飛車に、美しく。