「……ってぇ」



綺麗な顔を歪ませてアタシから離れるヒカル。



ばぁか、いい気味。オモシロ。してやったりってやつじゃん?



アタシは満足感いっぱいでリビングから立ち去る。



その背中に痛いくらいヒカルの威圧を感じたけど、ま、別に怖くないし。あんなただのけちくそ野郎。



2週間、絶対何があっても出てってやんないし、月3万5千円の部屋、逃してたまるか。逆に追い出してやってもいいくらいだ。



そんなこんなで始まったヒカルとの生活初日。



最低が最高に変わるのはまだまだ先の話……。