ヒカルは、アタシを強く抱きしめながら、天井を仰ぐ。



「あーあ……アンタには敵わない。だってどうして、こんなにもあったかい」



くんっと伸びた長い首。



喉仏がつんと出ていて、それが光に優しく照らされて美しい。



アタシは無意識に、その美しい首筋にキスをしていた。



「……苺?」



「ゴメン。今の無意識だわ。なんも考えてねー」




ビックリしていたヒカルだが、突然右肩をはだけさせ、アタシに突き出した。



「アンタの愛の証なら、ここに遺してよ。俺を恐怖から救って」



淋しげな、だけど求めるような翡翠色の瞳にアタシは……。



アタシは抗えなくて、ヒカルの肩に優しく歯を立てた。