【完】ひとつ屋根の下で。

「素っ気ないな、アンタの返事は相変わらず」



ごつごつの手が、アタシの頭を撫でた。



「うっさい」



アタシが体操座りするとヒカルに抱き寄せられた。



「でも、アンタらしくて、俺は好き」



顔から火が出そうなことを言うヒカル。



「前から思ってたんだけど、アンタの体操座りって薄型ケータイみたい」



その後の発言が、それかい。



「ナニソレ。アタシがガリガリって言いたいわけ?」



ホント、失礼な奴。



「まあ、アンタガリガリな割にムネはあったけど」



フン、と鼻で笑いながら言うヒカル。



「ヘンタイ。エロヒカル」



墓参りに行くと決断したからには不安定かもとか思ったのに、案外普通だ。