【完】ひとつ屋根の下で。

「苺ちゃん、もうちょっとマシな嘘つきなよー……まあ、ホントのことは内緒ってこと、か」



この人、鋭いとこつくよな。ヘースケと違って、頭が回る。



「ヒカルがなんか抱えてるのなんか、俺もヘースケもお見通しだぞ?」



「まあ、苺ちゃんになら、なーんかヒカルを変えられるって、期待出来る気がするけどね」



二人は、言いたいことを言って三ツ葉荘を出て行った。



大祐はともかく、ヘースケも、何も考えてないようで、色々考えてんだな。



ヒカル、アンタは気付いてないかもだけど、アンタは孤独なんかじゃないんだよ。



見てくれてる人が、気付かないくらい、近くに沢山、いるのかもね。