「っあ……!」



「ゴメン……痛い?」



繋がった瞬間、苺は眉を潜め、痛みを顔で訴えた。



だけど、無理だ。俺、手加減出来ないみたい。



痛みを堪えた苺の顔が、右肩の方に動いて来る。



「ひ、かる」



「何?」



苺は多分、もう意識が朦朧としているのだろう。



だけど、必死に俺にしがみつき、俺の右肩の跡に、強く噛み付いた。



「ぅあっ」



思い出す、恐怖。



そんな俺に、苺は必死に言葉を伝える。



「ヒカル……!これは、アンタを苦しめる跡じゃない。これは、アタシがアンタを愛した証だよ」



苺の独特な声が、俺を恐怖から救いの手を差し延べてくれてる気がした。