「丁度お迎えが来て、帰る間際だったんだよ。 一旦は何も言わないで、俺も帰ろうとしたんだけど、彼女に呼び止められて……。 質問に答えようとしたら、結果的に告白した形になって」 「で?」 「彼女、フリーズしてた」 「だろうな。……で?」 「返事聞くの怖くて、『じゃぁ、また』って言って、逃げて来た」 「はぁ……」 俊夫は大きなため息を付いた。