美雪はあの手紙を見たかな? いや、まだ夕食の時間だから、この後か。 本当はもう一度帰って、美雪と話したかった。 でも、まだ目を覚まさない祥が心配で、やはりこの場は離れられない。 美雪には、今と立場は違った関係でだけど、また会えるんだから……慌てる必要は無い。 俺はその時、そう自分に言い聞かせていた。