「涼。おまえ、日中、美雪ちゃんに会えたんだろ?」 「ああ」 「なんかあったのか?」 俊夫の言葉に、考えないようにしていた事を、思い出してしまった。 でも。 次に俊夫は、意外な事を言った。 「あのジャケット、おまえのだろ?」 ……えっ? ジャケット?