俺は目を閉じて、1つ深呼吸をした。 そして、出会ってからの美雪の一挙一動を思い出す。 違う。 きっと、最初だけだ……俺と僚二を重ねてたのは。 その後は、ちゃんと俺自身を……『沖野涼』を……見てくれていたと思う。