「じゃぁな」 俺はこめかみに2本指を当てて、そう挨拶をして帰ろうとした。 「ねぇ、涼……知ってるんでしょ?」 すると、美雪が訊いてきた。 「知ってるよ」 「ねぇ、どう言う関係なの?」 「今度会った時になっ」 俺はそう答えると、走ってその場を離れた。