何を考えてるんだ、美雪? 表情が見えなくて、もどかしくなってきた。 少し沈黙が続いた後、美雪が言った。 「私、そろそろ合宿所に戻らないと……」 そのセリフに時計を見ると、17時だった。 「そうだな」 俺はそう返事をした。