俺が『人間湯たんぽ』になるつもりだったのに、徐々に、俺の方が美雪の体温に頭がクラクラしそうだった。 今、間違い無く、俺の腕の中に……美雪が居る。 なぁ、美雪。 俺ら、出会ってから、少しは心の距離が縮まったのかな? ──いや、縮まった筈。── ここ数日の事を思い出して、それは間違い無いと思えた。 でも……。